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パシードブログ

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2007年度中学入試展望

2006年10月26日

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■1月20日、近畿圏統一日程
 今春の中学入試の延べ受験者数は、05年度と比べると6千人以上の減少となっていました。主に奈良・和歌山での減少(約4700人)が大きかったのですが、大阪・京都の延べ受験者数も若干ながら減少していました。近畿圏全域での統一日程というのはそれだけ大きな影響のある制度改革だったと言えるでしょう。
 来年度の近畿圏中学入試も、今年度に引き続き、京阪神と奈良県・和歌山県・滋賀県が同一の解禁日となる「大統一日程」となります。その日程は1月20日。来年度も近畿圏の中学校がほぼ一斉に入試を実施することになりました。今年度の1月14日という比較的年明けすぐの日程から比べると、少し余裕のある日程となりました。05年度入試(1月22日)並みに引き戻され、関西に先行するかたちで入試を実施する四国勢などを受験しやすくなります。
 2年続いた「大統一」ですが、このまま関西圏の恒例になっていくのかどうかは分かりません。しかし、近年の傾向を見ると、近畿圏の中学入試は統一に向かう傾向にあり、府県を跨いで複数の志望校がある受験生にとっては、厳しい状況が続いています。
 ただ、複数校受験が難しくなったのはすべての受験生にとって同じ条件です。そのため、「どうしてもこの学校」と心に決めた志望校がある受験生にとっては、他校からの併願者が減るということで有利になると言えるでしょう。

■ほぼ1週間で大勢が決する日程・2次同士もバッティング
 解禁日が再び1月20日という1月の下旬に戻されたことにより、今年度は10日から2週間ほどあった入試期間が、1週間ほどで大勢が決する日程に変わります。1月下旬の入試期間では、すぐ後に続く高校入試のために、実質の試験実施期間が絞られるためであり、2次や3次日程同士がバッティングする学校が多く見られます。
 たとえば、兵庫県で見ると2次やB日程などの入試を実施する学校30校のうち、1月21日に6校、23日に10校、24日に8校が実施するというように、限られた実施期間内に多くの学校が集中しています。
 1月20日というのは、1月22日だった05年度や、1月末に近い日程となっていた04年度以前と比べると、まだ早い時期での実施となりますが、05年度以前は、奈良県・和歌山県・滋賀県が京阪神より先行して実施していたため、京阪神と奈良・和歌山・滋賀とでの日程上のバッティングはほとんど起こらず、05年度では、京阪神の学校同士は日程が重なるとしても、奈良・和歌山の学校が重なることはありませんでした。この点から見ても、来年度はより受験校が絞られる日程となりそうです。

■日程競合で人気校でも受験しやすさへの配慮が
 入試日程が2次以降でもバッティングする状況とはいえ、受験生にとってマイナス要素ばかりではありません。試験を実施する学校側にとっても、競合する学校の中から選んでもらいたいとの思惑が当然あります。
 そのためか、来年度入試では、受験生にとって受験しやすくする配慮のある学校が少なくありません。これは、募集が思わしくない学校のみならず、募集に困ることはないであろう人気校にもそういった動きが見られます。
 具体的な配慮の内容としては、「受験科目を少なくする」ことや「入試回数を増やす」といったことが挙げられます。主なところでは、四天王寺の入試単日化や東大寺学園の3教科選択制などがあります。主要校のこれらの動きは、以前では考えられなかったものです。「大統一日程」の受験生へのメリットが表れた一面と言えるでしょう。
 この他の学校にも同様の動きが多く見られています。これまで試験のシステムなどが障壁となって、志望校として考え難かった学校も、もう一度見直してみましょう。

■兵庫に公立の大学附属校/京滋に人気私大の附属校
 来年度、新たに開設される中学校として、兵庫県の兵庫県立大学附属、和歌山県の和歌山県立桐蔭、京都府の京都産業大学附属、滋賀県の立命館守山の3校があります。
 兵庫県立大学附属は、既設の附属高校に併設するかたちで設置されます。公立大学の附属中学校という全国的に見ても珍しい設置形態となります。設置場所は現在の附属高校に隣接する場所で、赤穂郡上郡町です。1学年40名の募集で、通学区域は県下全域、ただし、通学区域内で保護者と同居している必要があります。現在、スーパーサイエンスハイスクールに指定されている附属高校の併設中学校ということで、科学技術や理科・数学での高度な教育が期待されます。
 桐蔭中学校は、和歌山県立桐蔭高校に併設して新設される県立中学校です。県立桐蔭高校といえば旧制和歌山中学校であり、かの博物学者・南方熊楠を輩出するなど、県下有数の名門校。こちらも高校はスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けています。
 京都産業大学附属は、京都成安中学校・高等学校の設置者移行というかたちで新たに開校します。立地は旧京都成安の敷地をそのまま受け継ぎ、京都市上京区で、地下鉄「鞍馬口」駅が最寄りとなります。気になる京都産業大学への内部進学については、中学3年でのコース分けで、進学コース内にKSU(京都産業大学)コースが設けられており、内部進学に対応する模様です。
 立命館守山は、立命館、立命館慶祥、立命館宇治に続く4校目の立命館大学系列中学校となります。来年4月の中学校開校に合わせて、新キャンパスへの移転が計画されています。また、中学校開校に先がけて、8月1日にJR守山駅前に「かがやきオフィス」が開設されました。「かがやき入試」に関する相談などを行っています。

■来年度の共学化校/医進コース設置校
 来年度、共学化する学校として大阪府の浪速があげられます。
 男子校としての長い伝統を持つ同校ですが、昨年度より高校を共学にしており、高校の共学完成年度となる来年度からは中高全体を共学とする体制に移ります。
 女子の受け入れにより、定員は2クラス50名と、20名増。募集コースも「特進コース」として、少人数制によるきめ細やかな学習指導を目指すとのことです。
 高校での女子生徒数も昨年度の71名から、今年度は128名と大幅に増え、共学校として定着している様子がうかがえます。
 また、来年度、医進コースを設置する学校としては、大阪府の帝塚山学院の「医歯薬コース」、京都文教の「練成特進コース(京大・医歯薬クラス)」があります。
 帝塚山学院の「医歯薬コース」は、約40名を募集。国語・算数(各100点)、理科・社会(各50点)の4教科入試にて選考されます。理数系科目に重点を置き、国公立大学医学部の5教科8科目受験に対応するカリキュラムとなっています。
 京都文教の「練成特進コース」は、旧来のU類特進コースを再編したコースで、「京大・医歯薬クラス」(20名募集)と「練成クラス」(40名募集)とから成っています。今年度までと異なり、練成特進コースでは解禁日のA日程T入試でも4教科受験が課せられます。

■関西学院大学との協定締結校
 来年度の関西圏の大きなニュースとして、三田学園・帝塚山学院・清教学園の3校が関学大との協定締結が挙げられるでしょう。この協定締結により、これら3校から一定の人数が関学大に内部進学扱いのようなかたちで進学できるようになります。
 三田学園では、中学3年時点で関学進学を第一志望とする生徒の中から約40名を選抜し、平成19年度より高校に設置する「関学クラス」(1クラス)を編成。大学受験に捉われないカリキュラムで、幅広い教養と豊かな人間性を身につけ、関学大への入学を推薦します。同校は、関学大の神戸・三田キャンパスに近く、関学大への合格者数が100名を越える年もあります。
 帝塚山学院の「関学コース」は、大学合格を高校生活のゴールとせず、大学入学後に発揮される資質を育みます。関学の求める学生像に応えるべく、全人教育を大切に、国語・英語教育に力を入れて、芸術教育による情操教育にも積極的に取り組みます。これにより同校は女子校で唯一関学大に進める学校になります。
 清教学園は、「大学連携コース」2クラスを募集時より編成。大学での学問研究に備え、教科の学力、語学力、自己表現力を身につけながら、キリスト教に基づく奉仕の精神を生かす諸活動も行います。高2終了時までに高校の学習範囲をほぼ修得した後、大学受験対策のかわりにできた時間で、自らの進路に応じた課題を見つけ出す探究学習に取り組みます。

Posted by 第一ゼミ中学受験統括室 | 日時: 2006年10月26日 10:59


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